本サイトに掲載されているリンクから商品の購入やサービスの契約をされた場合、本サイトが収益を得ることがあります。

フラッグフットボールのアメリカ代表QBダレル・ドゥセットがNFL選手不要論を公言

石山修二 Shuji Ishiyama

Colin Capece

フラッグフットボールのアメリカ代表QBダレル・ドゥセットがNFL選手不要論を公言 image

NFLの選手たちが2028年のオリンピックのフラッグフットボール競技に出場する可能性が生まれ、多くの期待が寄せられている。だが、このアイデアに反対している人物が少なくとも1人いる。

USAフラッグフットボールのクォーターバックを務めるダレル・ドゥセットIIIは、代表チームの選考に際してフラッグフットボールのプレイヤーが完全に無視されることなく、オープンな競争が行われることを歓迎するとコメントした。

▶AmazonでNFLグッズをチェック!

2028年大会でのスーパーチーム結成に向け、ミネソタ・バイキングスのスターWRジャスティン・ジェファーソンをはじめとしたNFLのプレイヤーたちが決意表明する一方で、ドゥセットはアメリカでこのスポーツを本当に発展させた選手たちをのことを忘れないでほしいと訴えている。

「フラッグフットボールの選手たちにも機会が与えられるべき。それが自分たちの希望です」と、ドゥセットは『ワシントン・ポスト』紙に語った

「自分たちはこのスポーツが現在の位置を築くために努力してきました。しかしNFLの選手たちがこの話題を口にした途端、自分たちは脇に追いやられたように感じました。このレベルまで努力してきた仲間たち、兄弟たちのために自分が声を上げなくてはいけないと思った。自分たちのことを忘れないでください」

ここでは、ドゥセットがフラッグフットボールと2028年オリンピックについて語った内容を紹介する。

USAフラッグフットボールのQBがあえてNFLプレイヤーの参加について言及した理由は?

ドゥセットは『ワシントン・ポスト』紙の取材で、2028年のオリンピック代表チームの選考過程で、彼をはじめとしたフラッグフットボールの選手たちがNFLのスター選手たちの前で完全に無視されることを望んでいない、フラッグフットボールの選手たちにも公平な機会を与えられることを希望していると述べた。

(フラッグフットボールのアメリカ代表チームQBダレル・ドゥセットIIIは、2028年のロス五輪でのアメリカ代表にはフラッグフットボールの選手たちにも『チャンスが与えられるべきだ』と語った)

「これは自分たちが長年プレーしてきたスポーツであり、自分たちは最も優れたプレーヤーだと自負しています。他の選手は必要ありません」とドゥセットは言い切った。

ドゥセットは昨年にもフラッグフットボールを擁護するために、フラッグフットボールのクォータバックとしてみれば自分の方がパトリック・マホームズ(NFLチーフスQB)よりも優れていると公言している。そのコメントは少なくともチーフス・ファンの神経を逆撫でするものだった。

「結局のところ、自分の方がパトリック・マホームズより優れていると感じています。なぜなら、このスポーツに対してのIQは自分の方が高いからです」とドゥセットは語った。

「彼が現在のリーグで最も優れた選手であり、パスの正確性に加え、多くの細かな素養を兼ね備えていることは確かです。ただ、ことフラッグフットボールに関して言えば、自分の方が彼よりも多くを知っていると感じています」

NFLの選手たちは2028年のロサンゼルス・オリンピックでフラッグフットボールをプレーする?

現地5月20日(火)、NFLは選手たちが2028年オリンピックのフラッグフットボール競技に参加することを認める提案を承認した。この件について、NFL所属の32チームのオーナー全員が賛成票を投じた

(速報! NFLのチームは選手たちが2028年のオリンピックでフラッグフットボール競技に参加することを承認した)

「オリンピックにフラッグフットボールが採用されたことで、世界の舞台で自分たちの国を代表してプレイできる機会に関心を寄せるNFLのプレイヤーたちが大いに喜んでいることを、私自身も直接見聞きしています」とコミッショナーのロジャー・グッデル氏は声明の中で語っている。

「その機会を得られることを私たちは大変嬉しく思っています」

詳細はまだ確定していないが、米国代表チームの選出についてはトライアウトのプロセスが設けられる見込みとなっている。おそらく、NFLの各チームがオリンピックチームに派遣する選手は1チームについて1選手と限定されることになるだろう。

原文:Why USA flag football QB Darrell Doucette says team doesn't 'need' NFL players in Olympics
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

フラッグフットボール関連記事:

 

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。

Colin Capece

Colin Capece is an editorial intern for The Sporting News. He previously wrote The Dallas Morning News, USA Today and The Arizona Republic. Colin earned his master's degree in journalism from Northwestern University and loves to talk baseball and basketball.