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河村勇輝「自分が出たらどういうプレイを選択するのかな」ベンチから学ぶ姿勢|NBAプレイオフ2025

YOKO B

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NBA Entertainment

メンフィス・グリズリーズの2ウェイ契約選手である河村勇輝が、4月22日(日本時間23日)にオクラホマ州オクラホマシティのペイコム・センターで行われたウェスタン・カンファレンスのプレイオフ1回戦、オクラホマシティ・サンダーとの第2戦を前に、NBA Japanの単独取材に応じた。

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2ウェイ契約選手はNBAの規定でプレイオフに出場できないがベンチ入りすることが許されているため、河村もグリズリーズとともにオクラホマシティ入りしている。

以下、河村の一問一答(質問は要約)。

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非常に悔しい負け方だった

——プレイオフ初戦の感想は?

河村:サンダーが強すぎましたね、力の差を見せつけられたというか。メンフィスとしてはアウェイであれ第1戦は勝ちたかったところを、50点差という形で負けてしまったことは非常に悔しい負け方だったなと思います。

ただ、プレイオフは1点差でも50点差でも同じ負けなので、今日の試合でしっかりと勝って、シリーズを1勝1敗にしてメンフィスに戻ることができればいいなと思っています。

——第1戦の前にはプレイオフのディフェンスの強度が見たいと言っていたが、その印象は?

河村:サンダーのディフェンスの強さって特別なことをしているわけじゃなくて、一人ひとりのディフェンスの強度だったり、一人ひとりが目の前にいる選手にやられないっていう気持ちだったり、そういう強度がものすごく高いと思いました。そこがメンフィスとの違いで、最後の点差につながったのかなと思います。

サンダーはレギュラーシーズン通してディフェンシブレーティングがいいチームなので、かなりタフなディフェンスが来るだろうと予想はしていたんですが、プレイオフでやっぱりまた一段とギアを上げてきたのかなとという感じがしましたね。

——サンダーのディフェンスから学んだことは?

河村:目の前にいる選手にやられてしまうと、ローテーションしないといけなくて無駄な動きやズレを作られて、気持ちよくシュートしたりして気持ちいいオフェンスをされてしまうんですが、そういった意味では、サンダーはズレを作るのがなかなか簡単ではなかったですね。

でも、1対1ではズレがなかなか作れないからこそ、「じゃあどうやってズレを作るか」っていうところは第1戦が終わってからもチームで話し合いましたし、今日(第2戦)の午前中の練習でもズレの作り方について共通認識を持てたと思います。

第2戦に向けた準備がうまくハマれば、今回は僕たちが勝つ可能性は高くなるかなとは思いますが、まあ、どうであれ、ディフェンス面でもっと強度高くやっていかないといけないとは思いました。

ベンチにいても学べるものはたくさんある

——ベンチでは「自分だったらここでどうするか?」などと考えながら見ていたか。

河村:そうですね。どうやってオフェンスのズレを作るかっていうところで、チームとしてズレを作るための動きや考えが、コートに出ているグリズリーズの選手のなかでなかなか定まってなかったなって感じがしていました。

相手の選手一人ひとりのプレッシャーが高くて、まあ、それがサンダーの考えていることなんでしょうけど、それが原因でなかなか自分たちの戦術にうまく入ることができなかったり、目の前にいる選手のことに精一杯で正しい選択ができなかったりするところがあったかなと。

じゃあ、僕がそこに出て何かできたかって言われるとまだわかりませんが、ポイントガードとしては、もっとズレを作るためにピック&ロールを使ったり、ビッグマンにポストアップしてズレを作ったり、トランジションで相手のディフェンスがセットされる前にしっかりと攻め切ることだったりとか。 僕の強みはトランジションの部分なので、もし出場したらそういったところはより生かせるのかなと思いました。 

——プレイオフになってチームの向き合い方の違いも感じている?

河村:緊張感がすごいですよね、すごくピリピリしているというか。いつもの練習の感じよりはさらにピリついている感じで緊張感のある練習ができているのかなというふうに思っています。やっぱりレギュラーシーズンと違って次がないので緊張感はすごく感じます。

——それを経験できていることも大きいか。

河村:大きいですね。すごく大きいです。

——シリーズはまだ続くが、何を学び取りたいか。

河村:レギュラーシーズンの82試合とは雰囲気もまた違いますし、第1戦を見てもディフェンスの強度や雰囲気も全く違って、そういったところを少しでも感じることができました。やっぱり自分が目指しているところはここなんだってことを再確認できましたし、ここを目指してバスケットをやっていければいいなと思います。

ベンチにいても学べるものはたくさんあるので、前の試合(第1戦)もそうでしたが、自分が出たらどういうプレイを選択するのかなっていうことを考えながら、この経験を生かしていろんなものを吸収して学べればいいなと思っています。


グリズリーズ対サンダーの第3戦は、4月24日(日本時間25日)にテネシー州メンフィスのフェデックス・フォーラムで行われる。


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YOKO B

静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英会話/発音コーチも務める。