12月3日、ロサンゼルス・クリッパーズがNBA業界を驚かせた。将来の殿堂入り候補クリス・ポールを放出したのだ。今季が現役ラストシーズンとポールが明かしてから2週間も経っていない。
お互いに合意しての決定でなかったことはすぐに明らかになった。ポールはインスタグラムで「家に帰らされると知ったばかりだ」と投稿。兄は「この人たちはクレイジーだ!」と書き込んでいる。
Stunning development with the Clippers sending franchise legend Chris Paul home tonight. Obviously he’s been in and out of Tyronn Lue’s rotation this year. But sending any player home, let alone a player of Paul’s stature in the league and with the franchise, is quite a move. Pic.twitter.com/qVncMQq3st
— Ramona Shelburne (@ramonashelburne) December 3, 2025
ポールが先にソーシャルメディアで明かしてからすぐ、クリッパーズも放出を認めた。
ここでは、クリッパーズの驚きのポール放出の理由についてまとめる。
なぜクリッパーズはクリス・ポールを放出した?
開幕から5勝16敗という段階でポールを放出したクリッパーズだが、詳しく説明はしていない。
ローレンス・フランク社長は、『ESPN』で「クリスとは別れる。彼は今後チームにいない。キャリアの次のステップについて彼と取り組んでいく。クリスは歴史的なキャリアを持つクリッパーズの伝説的な選手だ。ひとつしっかりと明確にしておきたい。我々の不調でクリスを責めている者はいない。現在の我々の成績は私が責任を受け入れる。苦しんできた理由は多い。クリスの球団に対するインパクトに感謝している」と話した。
ESPNのシャムズ・シャラニア記者によると、リーダーシップを発揮するポールのスタイルは、クリッパーズ内部で「衝突」していたという。選手、コーチ、経営陣に対する批判が、内部を混乱させるものになっていたほどとのことだ。同記者は、ポールとタロン・ルー・ヘッドコーチが数週間にわたって口もきいていなかったと報じている。
ESPNは、ポールがクリッパーズの現チームに「とにかくフィットしていなかった」と伝えている。一方、元NBA選手のルー・ウィリアムズは、ポールが選手やコーチの責任だけでなく、「フロントオフィスに批判的」だったと話した。
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クリス・ポールの契約
ポールは7月に1年360万ドル(約5億5800万円/1ドル=155円換算)のベテランミニマム契約を結んだ。これは全額保証のため、ポールが他球団と契約してサラリーを相殺しない限り、クリッパーズは残りのサラリーを支払わなければならない。
クリス・ポールの今季のスタッツ
| 試合 | 平均得点 | 平均リバウンド | 平均アシスト | 平均スティール | フィールドゴール成功率 | 3ポイントショット成功率 |
| 16 | 2.9 | 1.8 | 3.3 | 0.7 | 32.1% | 33.3% |
今季のポールはここまで16試合で平均出場15分未満にとどまっている。その限られた出場機会でも、攻撃面で大きく苦しんできた。平均2.9得点でFG成功率は32.1%。2ポイントショット成功率は30.8%だ。昨季は51.4%だった。
クリス・ポールの通算スタッツ
| シーズン | チーム | 試合 | 平均得点 | 平均リバウンド | 平均アシスト | 平均スティール | フィールドゴール成功率 | 3ポイントショット成功率 |
| 2005-06 | ホーネッツ | 78 | 16.1 | 5.1 | 7.8 | 2.2 | 43.0% | 28.2% |
| 2006-07 | ホーネッツ | 64 | 17.3 | 4.4 | 8.9 | 1.8 | 43.7% | 35.0% |
| 2007-08 | ホーネッツ | 80 | 21.1 | 4.0 | 11.6 | 2.7 | 48.8% | 36.9% |
| 2008-09 | ホーネッツ | 78 | 22.8 | 5.5 | 11.0 | 2.8 | 50.3% | 36.4% |
| 2009-10 | ホーネッツ | 45 | 18.7 | 4.2 | 10.7 | 2.1 | 49.3% | 40.9% |
| 2010-11 | ホーネッツ | 80 | 15.9 | 4.1 | 9.8 | 2.4 | 46.3% | 38.8% |
| 2011-12 | クリッパーズ | 60 | 19.8 | 3.6 | 9.1 | 2.5 | 47.8% | 37.1% |
| 2012-13 | クリッパーズ | 70 | 16.9 | 3.7 | 9.7 | 2.4 | 48.1% | 32.8% |
| 2013-14 | クリッパーズ | 62 | 19.1 | 4.3 | 10.7 | 2.5 | 46.7% | 36.8% |
| 2014-15 | クリッパーズ | 82 | 19.1 | 4.6 | 10.2 | 1.9 | 48.5% | 39.8% |
| 2015-16 | クリッパーズ | 74 | 19.5 | 4.2 | 10.0 | 2.1 | 46.2% | 37.1% |
| 2016-17 | クリッパーズ | 61 | 18.1 | 5.0 | 9.2 | 2.0 | 47.6% | 41.1% |
| 2017-18 | ロケッツ | 58 | 18.6 | 5.4 | 7.9 | 1.7 | 46.0% | 38.0% |
| 2018-19 | ロケッツ | 58 | 15.6 | 4.6 | 8.2 | 2.0 | 41.9% | 35.8% |
| 2019-20 | サンダー | 70 | 17.6 | 5.0 | 6.7 | 1.6 | 48.9% | 36.5% |
| 2020-21 | サンズ | 70 | 16.4 | 4.5 | 8.9 | 1.4 | 49.9% | 39.5% |
| 2021-22 | サンズ | 65 | 14.7 | 4.4 | 10.8 | 1.9 | 49.3% | 31.7% |
| 2022-23 | サンズ | 59 | 13.9 | 4.3 | 8.9 | 1.5 | 44.0% | 37.5% |
| 2023-24 | ウォリアーズ | 58 | 9.2 | 3.9 | 6.8 | 1.2 | 44.1% | 37.1% |
| 2024-25 | スパーズ | 82 | 8.8 | 3.6 | 7.4 | 1.3 | 42.7% | 37.7% |
| 2025-26 | クリッパーズ | 16 | 2.9 | 1.8 | 3.3 | 0.7 | 32.1 | 33.3 |
| 通算 | 1,364 | 16.9 | 4.4 | 9.2 | 2.0 | 46.9% | 37.0% |
ポールはアシストとスティールでNBA歴代2位を記録している。21シーズンでアシスト王に5回、スティール王に6回輝いた。
原文:Why was Chris Paul released? Clippers unceremoniously waive CP3 during final NBA season(抄訳)
翻訳:坂東実藍
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