プレイオフ敗退のウォリアーズ...カリーやバトラーらの今後の展望は?

Gilbert McGregor

小野春稀 Haruki Ono

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ウォリアーズがトレードデッドラインにジミー・バトラーを獲得した効果は大きかったが、ステフィン・カリーの負傷によって早々にプレイオフから姿を消した。

ウォリアーズは第7シードとしてプレイオフに進出し、1回戦では新進気鋭のロケッツを僅差で打ち破って、ティンバーウルブズとのカンファレンス準決勝に駒を進めた。しかし、第1戦開始15分ほどでカリーがハムストリングを痛め、最終的にウォリアーズは1勝4敗で敗退した。

今や焦点は、オフシーズンにチームがどのように改善できるかに移っている。

バトラー獲得後のチームの成功を考えれば、このコアを維持したい気持ちもあるだろうが、ジョナサン・クミンガのフリーエージェントが間近に迫っているため、このオフシーズン中の変化は避けられなさそうだ。

ここではウォリアーズのオフシーズンの展望を検討していく。

ウォリアーズのオフシーズンの展望

ウォリアーズは決して若いチームではなく、ウェスタン・カンファレンス準決勝の開幕戦でカリーがハムストリングを痛めた時点で、彼らの二兎を追う野望はまたしても実現しなかった。

カリー不在の間、バトラーとグリーンの35歳コンビはできる限りのことをしたが、若手たちは、カリーがシリーズに復帰するまでのチームの原動力になるには十分なパフォーマンスではなかった。

全てがクミンガやモーゼス・ムーディ、ブランドン・ポジェムスキーのせいではないが、ウォリアーズの上層部は、カリーのラスト・ダンスと並行して、チームの次世代を担っていく選手たちを育成できると長い間信じていた。

誰もが1歳年を重ね、ウォリアーズのベテランコア以外のロスターには改善の余地がある。

センターには大きなニーズがあり、ESPNのボビー・マークスはバックスのフリーエージェント、ブルック・ロペスがフィットすると考えている。ロペスはフィットするだろうが、彼もまた最近37歳の誕生日を迎えたベテランだ。

来季で36歳になるバトラーは、チームの年齢をさほど気にしていないようで、「ある程度勝てば、僕らの旅路はもっと長くなるかもしれない。まだまだ素晴らしいバスケットボールができると思う」

「年齢的な問題は、僕らの体のケア次第だ」と語った。

それはともかく、ウォリアーズに迷っている時間はない。年齢に関係なく、今すぐ勝てる選手に全力投球するか、ベイアリアの新時代を切り開くことができる若い選手たちとの未来に全力を注ぐか、そのどちらかである。

2022年に歴史的な優勝を果たして以来、彼らはその両方を試みてきたが、うまくいかなかった。カリーがまだオールワールドレベルでプレーしている今、ウォリアーズはそれに全力で応えることが賢明だろう。

ウォリアーズのロスターの状況は以下の通りだ。

フリーエージェントになる選手

クミンガ、ケボン・ルーニー、ゲイリー・ペイトン2世の去就は特に大きい。

フリーエージェントになるクミンガは、ウォリアーズでの最後の試合だったかもしれない。ルーニーとペイトンはどちらもウォリアーズのアイデンティティに欠かせない存在だ。ルーニーもペイトンも簡単に替えの利く存在ではないのだ。

  • ブラクストン・キー(無制限FA)​​​​​​
  • ケビン・ノックス(無制限FA)
  • ジョナサン・クミンガ(制限FA)
  • ケボン・ルーニー(無制限FA)
  • ゲイリー・ペイトン2世(無制限FA)
  • パット・スペンサー(制限FA)
  • タラン・アームストロング(制限FA/2way契約)

今後のドラフト指名権

ウォリアーズは、ヒートに送られる今年の2巡目指名権を含め、多くのドラフト指名権を手放した。それ以外では、ウォリアーズの将来の1巡目指名権は現在のところ彼らの手元にあるが、2巡目指名権は2030年まで管理できない。

  • 2025: ヒート 2巡目指名権
  • 2026: 1巡目指名権(ウォリアーズ保持)
  • 2027: 1巡目指名権(ウォリアーズ保持)
  • 2028: 1巡目指名権(ウォリアーズ保持)
  • 2029: 1巡目指名権(ウォリアーズ保持)
  • 2030: 2巡目指名権(ウォリアーズ保持)
  • 2031: 1巡目指名権(ウォリアーズ保持)
Jimmy Butler III, Stephen Curry, Draymond Green

ロスター、契約状況

ウォリアーズは、ギー・サントスとクインテン・ポストのプレーヤーオプションを行使するかどうかを決めなければならず、トレイス・ジャクソン・デイビスの来季年俸220万ドルも保証されていない。

カリー、バトラー、グリーンはそれぞれ2026-27年シーズンまで契約しているため、コアは無傷のままだ。

Spotrac参照

選手ポジション給与年齢
ステフィン・カリーG59,606,817ドル37
ジミー・バトラーF54,126,450ドル36
ドレイモンド・グリーンF25,892,857ドル35
モーゼス・ムーディーG11,574,075ドル23
バディー・ヒールドG9,219,512ドル33
ブランドン・ポジェムスキーG3,687,960ドル23
トレイス・ジャクソン・デイビスF2,221,677ドル (無保証)26
ギー・サントスF2,221,677 ドル(チームオプション)23
クインテン・ポストC1,955,377ドル(チームオプション)25

原文:Warriors offseason outlook: What's next for Stephen Curry, Jimmy Butler after second-round exit?

抄訳:小野春稀(スポーティングニュース日本版)

Gilbert McGregor

Gilbert McGregor first joined The Sporting News in 2018 as a content producer for Global editions of NBA.com. Before covering the game, McGregor played basketball collegiately at Wake Forest, graduating with a Communication degree in 2016. McGregor began covering the NBA during the 2017-18 season and has been on hand for a number of league events.

小野春稀 Haruki Ono

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。大学生。元はスポーティングニュースのNBAニュースを毎日楽しみにしていた読者であったが、今では縁あってライターとして活動している。小学生の時にカイリー・アービングのドリブルに魅了されNBAの虜に。その影響で中高6年間はバスケに熱中した。主にNBAの記事を執筆している。