ステフィン・カリーとマジック・ジョンソンのスタッツ比較:史上最高ポイントガード議論が白熱

Jordan Greer

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現在のNBAに、ステフィン・カリーほどの功績を成し遂げたポイントガードはほかにいない。MVP受賞2回、優勝4回、オールNBA選出9回と、ゴールデンステイト・ウォリアーズのスターに語らを並べる者はいないだろう。

キャリアのこの段階まできたカリーが追うのは、バスケットボール界のレジェンドたちだけだ。それとも、カリーはすでにそれらの存在すら上回ったのだろうか。直近のポッドキャスト『Gil's Arena』で、カリーは元ワシントン・ウィザーズのギルバート・アリーナスに、自身が歴代最高のポイントガードだと話した。

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カリーは「もちろん、(自分かマジック・ジョンソンだと)答えなければいけない。でも、マジックの経歴は本当にとんでもないと思う」と述べている。

「自分では考えたこともないけど、僕らがそういう議論になるのは…それがバスケットボール、それがスポーツだ。だからみんな見るのであり、そういう議論が白熱する。僕はそれが大好きなんだ」

「だから、僕のチームに自分を入れられるなら、もちろん入れるよ」

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1996年に引退するまでに非常に高い水準をもうけたのが、マジック・ジョンソンだ。カリーはすでにそれを上回っているのだろうか。カリー対ジョンソンという論争に関して、数字からはどんなことが分かるだろうか。

(スタッツはすべて現地2023年8月23日時点)

マジック・ジョンソン対ステフィン・カリー:レギュラーシーズンのスタッツ

カリーはジョンソンよりも得点力で脅威だ。彼のショット能力、リムでフィニッシュする力、ボールを持っていない時の動きは、最高の守備陣をも打破できる。

アシストとリバウンドに関しては、ジョンソンにアドバンテージがある。そのサイズとスキルセットから、彼は通算トリプルダブル回数(138)で歴代3位につけているのだ。上回るのはラッセル・ウェストブルック(198)とオスカー・ロバートソン(181)のみ。シーズン平均トリプルダブルを成し遂げたことがあるのは彼らだけだ。

マジック1試合平均カリー
19.5得点24.6
7.2リバウンド4.7
11.2アシスト6.5
1.9スティール1.6
0.4ブロック0.2
3.9ターンオーバー3.1
36.7出場時間34.4
52.0FG成功率47.5
30.33P成功率42.8
84.8FT成功率90.9

 

マジック通算カリー
906出場試合882
17,707得点21,712
6,559リバウンド4,179
10,141アシスト5,740
1,724スティール1,419
374ブロック207
3,506ターンオーバー2,777
33,245出場時間30,302

マジック・ジョンソン対ステフィン・カリー:レギュラーシーズンのアドバンスドスタッツ

アドバンスドスタッツになると、ジョンソンとカリーの間には大きな差がある。だが、カリーは30代半ばに差し掛かったところで、まだあと数年全盛期が残されており、その差は縮まるかもしれない。

マジックアドバンスドスタッツカリー
24.1Player Efficiency Rating23.8
80.0Value Over Replacement65.6
7.5Box Plus/Minus6.6
155.8Win Shares128.0
61.0True Shooting %62.7
22.3Usage %28.8
  • Player Efficiency Rating:プレイヤーエフィシェンシーレーティング、出場時間、得点、リバウンド、アシストなど様々な個人スタッツを基に計算される選手の活躍度。リーグ平均は15.0。
  • Value Over Replacement:バリュー・オーバー・リプレイスメント、交代要員レベルの選手と比較して100ポゼッション平均で何得点貢献したかを測る数値。
  • Box Plus/Minus:ボックスプラスマイナス、ボックススコアを基にコート上で選手がどれだけ貢献しているかを測る数値。リーグ平均は0.0。
  • Win Shares:ウィンシェア、チームの功績を選手単位に分配する数値。選手たちの合計値がそのチームの1シーズンの勝利数とほぼ同じになる。
  • True Shooting %:トゥルーシューティング成功率、3ポイントショットとフリースローも加味したシュート成功率。
  • Usage %:ユーセージ率、ポゼッションを完了した割合。

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マジック・ジョンソン対ステフィン・カリー:プレイオフのスタッツ

当然だが、カリーとジョンソンはポストシーズンのパフォーマンスがこのポジションで歴代有数の選手たちだ。

プレイオフにおけるカリーの得点力は増し、ショットはFG成功率45%、3ポイントショット成功率40%、フリースロー成功率90%に近い数字。一方、ジョンソンはアシストとリバウンドの数字が上がる。

マジックプレイオフ1試合平均カリー
19.5得点27.0
7.7リバウンド5.3
12.3アシスト6.2
1.9スティール1.5
0.3ブロック0.3
3.7ターンオーバー3.3
39.7出場時間37.4
50.6FG成功率45.3
24.13P成功率39.7
83.8FT成功率88.9

 

マジックプレイオフ通算カリー
190出場試合147
3,701得点3,966
1,465リバウンド786
2,346アシスト912
358スティール223
64ブロック44
696ターンオーバー489
7,538出場時間5,492

マジック・ジョンソン対ステフィン・カリー:プレイオフのアドバンスドスタッツ

プレイオフのアドバンスドスタッツでは、レギュラーシーズンのアドバンスドスタッツと比べ、少し両者の差が縮まる。PERでカリーはジョンソンと並び、Box Plus/Minusもそれほど離れていない。

マジックアドバンスドスタッツカリー
23.0Player Efficiency Rating23.0
18.3Value Over Replacement12.5
7.6Box Plus/Minus7.0
32.6Win Shares21.7
59.5True Shooting %60.6
21.2Usage %29.9

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マジック・ジョンソン対ステフィン・カリー:タイトルやアウォード

ここは、ほぼすべてのカテゴリーでジョンソンがリードしている。だが、ウォリアーズが本拠地チェイス・センターでカリーのジャージーを掲げ、背番号を永久欠番化する時までに、カリーがジョンソンの数字に並ぶ、あるいはそれを上回ることがあっても、決して衝撃的ではない。

オールNBAとオールスターへの選出回数は、容易に二桁を達成するはずだ。そしてウォリアーズが周囲に適切な人材を配置している限り、カリーはさらなる優勝を競える立場にあるだろう。

マジックタイトルカリー
5優勝4
3MVP2
3ファイナルMVP1
10オールNBA選出9
12オールスター選出9
0得点王2
4アシスト王0
2スティール王1

原文:Stephen Curry vs. Magic Johnson stats: GOAT point guard debate heats up after Stephen A. Smith's comments(抄訳)

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Jordan Greer

Jordan Greer has been with The Sporting News since 2015. He previously worked for the Pittsburgh Post-Gazette. He is a graduate of Westminster College and Syracuse University.