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なぜレイカーズはマーカス・スマートと契約したのか?守備の名手の加入でルカ・ドンチッチを最優先に

Gilbert McGregor

佐藤瑞紀 Mizuki Sato

なぜレイカーズはマーカス・スマートと契約したのか?守備の名手の加入でルカ・ドンチッチを最優先に image

レイカーズのオフシーズンは、かつてのライバルの加入によって興味深い展開を迎えた。

現地時間7月19日、ロサンゼルス・レイカーズは元最優秀守備選手(DPOY)のマーカス・スマートと契約合意したと、ESPNのシャムス・シャラニアが報じた。ウィザーズとのバイアウト後、31歳のスマートはレイカーズに加わることとなる。

2025年のプレイオフでわずか1勝しか挙げられずに敗退したレイカーズは、このオフシーズンで露呈したいくつかの課題に取り組んでいる。スマートの獲得は、まさにそのニーズに応える動きだ。

ここでは、スマートの獲得について、そして彼がレイカーズのプランにどのようにフィットするのかをまとめた。

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なぜレイカーズはマーカス・スマートを獲得したのか?

レイカーズがスマートと契約したのは、ポイント・オブ・アタック(最前線)でのディフェンス強化と、ガードの層を厚くする必要があったからだ。

スマートはNBAの最優秀守備選手賞(DPOY)を受賞してから3年が経っているが、今なおリーグ有数の激しいペリメーターディフェンダーとして評価されている。ただ、近年はケガに苦しんでおり、過去2シーズンで出場した試合数はわずか54試合にとどまっている。

この獲得は、レイカーズのコアな選手を意識したものでもあり、報道によるとスーパースターのルカ・ドンチッチがスマートの勧誘に大きな役割を果たしたという。ドンチッチは攻守両面で優れた選手と一緒にプレイしたいという意思を明確にしていたとされている。

興味深い話として、レブロン・ジェームズは自身のポッドキャストの中で、当時の共同ホストであり現在はレイカーズのヘッドコーチを務めるJJ・レディックと共に、息子ブロニーの理想的な選手像としてマーカス・スマートの名前を挙げていた。

スマートはキャリア最初の9年間をセルティックスで過ごし、ファンに愛される存在となった。2023年のオフシーズンにメンフィス・グリズリーズへトレードされ、そこで1年半を過ごした後、2025年のトレードデッドラインでワシントン・ウィザーズに移籍していた。

レイカーズは、スマートのサラリーに対応するため、複数の選手を解雇またはトレードする可能性がある。

2025年レイカーズのオフシーズンの動き

スマートの獲得は、今オフにレイカーズが行ってきた一連の動きの中で最新のものだ。

ロサンゼルスは大々的な補強を行ったわけではないが、先発起用が見込まれるデアンドレ・エイトンに加え、ローテーションの控え選手としてマーカス・スマートとジェイク・ラレイビア、そして将来が期待される新人アドゥ・ティエロを加えている。

  • 6月26日:NBAドラフトにおいて、レイカーズはトレードアップしてアーカンソー大学のアドゥ・ティエロを全体36位で指名。21歳、身長6フィート8インチ(約203cm)のフォワードで、チームに必要な若さと運動能力をもたらす存在。
  • 6月30日:ジェイク・ラレイビアと2年契約に合意。ラレイビアは来季24歳となり、通算3ポイントショット成功率は37.1%。ジェームズやドンチッチの隣で活きる「3&D」型ウィングとして理想的な選手。
  • 7月2日:ディアンドレ・エイトンと2年契約(2年目はプレイヤーオプション)に合意。エイトンは先発級のセンターとしてレイカーズの補強ポイントにフィットし、スーパースターたちのプレイメイクの恩恵を受けると見られている。
  • 7月19日:マーカス・スマートと2年契約(2年目はプレイヤーオプション)に合意。スマートはポイント・オブ・アタックのディフェンダーで、ビッグステージでの豊富な経験を持っている。

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マーカス・スマート契約の詳細

シャラニア記者によると、スマートはレイカーズと1100万ドルの2年契約を結ぶ予定だ。

この契約により、スマートは来シーズンまでロサンゼルスとの契約を維持し、2026-27シーズンの選手オプションも含まれる。

マーカス・スマートのスタッツ

2024-25シーズン

  • 平均得点:9.0
  • 平均リバウンド:2.1
  • 平均アシスト:3.2
  • 平均スティール:1.1
  • 平均ブロック:0.3
  • 平均ターンオーバー:1.8
  • フィールドゴール成功率:39.3%
  • 3P成功率:34.8%
  • フリースロー成功率:76.1%

キャリア

  • 平均得点:10.6
  • 平均リバウンド:3.4
  • 平均アシスト:4.6
  • 平均スティール:1.6
  • 平均ブロック:0.4
  • 平均ターンオーバー:1.9
  • フィールドゴール成功率:38.8%
  • 3P成功率:32.4%
  • フリースロー成功率:77.6%

原文:Why did the Lakers sign Marcus Smart? L.A. prioritizes Luka Doncic with addition of defensive ace
抄訳:佐藤瑞紀(スポーティングニュース日本版)

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Gilbert McGregor

Gilbert McGregor first joined The Sporting News in 2018 as a content producer for Global editions of NBA.com. Before covering the game, McGregor played basketball collegiately at Wake Forest, graduating with a Communication degree in 2016. McGregor began covering the NBA during the 2017-18 season and has been on hand for a number of league events.

佐藤瑞紀 Mizuki Sato

京都府生まれ、立命館大学卒。The Sporting Newsのアシスタントエディター。大学在学中は、ファッションに携わり、Levi'sやセレクトショップでスタッフとしてキャリアをスタート。大学卒業後に上京し、ファッションとカルチャーを結びつけた記事を執筆。バスケ未経験ながら、2015年にカリーのプレーに魅了され、NBA観戦が大好きになる。