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ジョナサン・クミンガ契約最新情報:ウォリアーズが正式にクオリファイング・オファーを提示し、制限付きフリーエージェントに

Dan Treacy

佐藤瑞紀 Mizuki Sato

ジョナサン・クミンガ契約最新情報:ウォリアーズが正式にクオリファイング・オファーを提示し、制限付きフリーエージェントに image

ウォリアーズは来シーズン、ステフィン・カリー、ジミー・バトラー、ドレイモンド・グリーンというベテランの3選手に、総額約1億4000万ドルもの契約金を抱えている。チームのロスターのバランスを取ろうとする中で、ジョナサン・クミンガはその一員として残るのかが課題となっている。

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この22歳のフォワードは、2021年ドラフト1巡目指名選手として昨年の契約延長期限までに長期契約に合意できなかったことから、将来が不透明な状況にあり、フリーエージェント(FA)開始を目前に控えた今もその去就には注目が集まっている。

しかし土曜日、クミンガは自身のFAに向けて、少し明確な情報を得ることとなった。

ここでは、クミンガとウォリアーズの契約状況に関する最新情報をまとめる。

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ジョナサン・クミンガの契約についての最新情報

ウォリアーズはFA市場の解禁を2日後に控えた段階で、ジョナサン・クミンガに790万ドルのクオリファイング・オファーを提示した。これにより、クミンガは制限付きフリーエージェントとして現地時間6月30日から市場に出ることが決まった。

クミンガにはこのオファーを受け入れ、2025-26シーズンを790万ドルでプレイする選択肢もあるが、実際にはその可能性はほとんどないと見られている。彼自身も「どこであっても、自分にとって最適な状況を求めたい」と語っている。

「チームから信頼される選手の一人になることが今の自分の最優先事項だと感じている。何度もオールスターに選ばれるような選手を目指したいし、偉大になりたい。」

過去にはウォリアーズでの役割の不安定さに不満を示していたクミンガだったが、スティーブ・カーHCが彼に求めるような中心的な役割を与える意志があるかは不透明だ。ただ、ステフィン・カリーが欠場したミネソタ・ティンバーウルブズとのプレイオフでは、平均24.3得点、フィールドゴール成功率55.4%という高パフォーマンスを記録し、シリーズ敗退の中でも存在感を発揮した。

それでもウォリアーズは、クミンガが他チームの提示したオファーに対してマッチ(同条件で再契約)する権利を保有しており、クオリファイング・オファーを撤回しない限り、それを活用できる。また、クミンガはサイン&トレード(契約してすぐ他チームへトレード)の対象にもなり得る。制限付きFA選手にとって、この方法は元所属チームに契約をマッチさせないよう促す一つの手段としてよく使われている。

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NBAにおけるクオリファイング・オファーとは?

クオリファイング・オファーとは、制限付きフリーエージェント(RFA)の資格を持つ選手に対してチームが提示する1年契約のオファーだ。金額はその選手の在籍年数、過去の年俸、スターターとしての出場状況などによって決まる。

制限付きFAの資格を持つ選手でも、チームがこのクオリファイング・オファーを提示しない限りは、無制限FAになる。たとえば、ウォリアーズがクミンガにクオリファイング・オファーを提示していなければ、彼は無制限フリーエージェントとなっていた。クオリファイング・オファーがあることで、ウォリアーズはクミンガに対して他チームが提示したオファーにマッチする権利を得ることができる。

なお、クミンガが制限付きFAとなっても、サイン&トレード(契約してすぐにトレード)の形で他チームに移籍することも可能。この方法であれば、ウォリアーズはただマッチせずに放出するのではなく、見返り(ドラフト指名権や選手)を得られる可能性がある。

多くの選手にとって、クオリファイング・オファーは形式的なもので、実際に受け入れられることは稀だ。逆に、チームがクオリファイング・オファーを出さない場合、その選手は無制限FAになる。

また、クオリファイング・オファーは後から撤回されることもある。実際、ウォリアーズは2016年にケビン・デュラントとの契約をまとめたことで、ハリソン・バーンズへのクオリファイング・オファーを撤回し、彼を無制限FAとした。もしウォリアーズがクミンガに再契約の意思がないと判断すれば、同様にクオリファイング・オファーを撤回し、彼を無制限FAにすることも理論上は可能となっている。

原文:Jonathan Kuminga contract update: Warriors officially make forward restricted free agent with qualifying offer
抄訳:佐藤瑞紀(スポーティングニュース日本版)

Dan Treacy

Dan Treacy is a content producer for Sporting News, joining in 2022 after graduating from Boston University. He founded @allsportsnews on Instagram in 2012 and has written for Lineups and Yardbarker.

佐藤瑞紀 Mizuki Sato

京都府生まれ、立命館大学卒。The Sporting Newsのアシスタントエディター。大学在学中は、ファッションに携わり、Levi'sやセレクトショップでスタッフとしてキャリアをスタート。大学卒業後に上京し、ファッションとカルチャーを結びつけた記事を執筆。バスケ未経験ながら、2015年にカリーのプレーに魅了され、NBA観戦が大好きになる。