ドレイモンド・グリーンがポッドキャストで1勝3敗からの逆転に意気込み 「失うものはない」｜NBAプレイオフ2023

ドレイモンド・グリーンは、ゴールデンステイト・ウォリアーズが倒されたことを分かっている。だが、まだ敗退したわけではないことも知っている。

ロサンゼルス・レイカーズとのウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第4戦で敗れたウォリアーズは、シリーズ1勝3敗と敗退の危機に直面している。第5戦を前に、グリーンはポッドキャスト『The Draymond Green Show』でウォリアーズの状態に触れ、見た目ほど悲惨ではないと述べた。

グリーンは自身の番組で「僕らに失うものはない」と話している。

「1勝3敗だ。戦い続ける。倒れるまで戦い続けるんだ。まあ倒れるつもりはないけどね。どうであろうと、悔いを残してコートを去ることはない」

「ひとつの試合に勝てば、シリーズは変わる。プレッシャーが変わる。すべてが変わるんだ。それが僕らの目標だよ。クレイ（トンプソン）はもっと良いプレイをするはずだ。確信している。僕ももっと良いプレイをする。ステフ（ステフィン・カリー）は素晴らしい試合をしたけど、それと同じやそれ以上を期待している。ほかのみんなも素晴らしいプレイをするだろう」

第4戦でグリーンは8得点、10リバウンド、7アシストを記録したが、終盤に大きなターンオーバーがあった。トンプソンはフィールドゴール11本中3本成功の9得点にとどまっている。カリーは31得点、14アシスト、10リバウンドをマークしてトリプルダブルを達成した。

グリーンは、まずはカリーをサポートすることだしている。そうすれば、あとはうまくいくという。

シリーズ1勝3敗からの逆転は、グリーンが言うほど簡単ではないかもしれない。だが、第5戦がウォリアーズのホームであることから、レイカーズが感じる重圧は大きくなるだろう。そして、ポストシーズンにおける1勝3敗からの逆転を知る者がいるとすれば、それこそがウォリアーズだ。

ウォリアーズは2016年のカンファレンス・ファイナルでも同様の状況に陥った。オクラホマシティ・サンダーとのシリーズで1勝3敗となり、ホームに戻ることになったのだ。だが、第5戦から第7戦まで制し、ウォリアーズはNBAプレイオフの歴史で10回目となる1勝3敗からの逆転を遂げた。

次のシリーズで、ウォリアーズは1勝3敗から逆転された11チーム目となった。同じ2016年、NBAファイナル史上初となる1勝3敗からの逆転をレブロン・ジェームズ擁するクリーブランド・キャバリアーズに許している。

以降、1勝3敗からの逆転は、ウォルト・ディズニー・リゾートの「バブル」で行われた2020年のプレイオフでデンバー・ナゲッツが2回達成しただけだ。

ジェームズがウォリアーズを相手に1勝3敗から逆転したNBAファイナル2016から7年。今度はウォリアーズがその逆転劇を目指す。

歴史を振り返ると、ジェームズが率いたチームは、3勝1敗となったプレイオフ・シリーズで17勝0敗という成績だ。一方、ウォリアーズはスティーブ・カー・ヘッドコーチが2014年に就任して以降、ファイナル以外にプレイオフでシリーズを落としたことがない。

グリーンとウォリアーズは信念を持ち、逆転への青写真を描いている。だが、ジェームズの過去の記録から、大変な仕事が待っているだろう。レイカーズが最後に3連敗したのは2月上旬。3敗目は、トレードデッドライン（トレード期限）でチームをつくり直した後のことだった。つまりまだ現在のロスターではなかったということだ。

ウォリアーズはシリーズを続けることができるのか。第5戦は5月10日（同11日）に行われる。

NBAプレイオフで1勝3敗から逆転したチームは？

NBAプレイオフの歴史で1勝3敗から逆転を果たした例は13回ある。

最初は1968年、イースタン・ディビジョン・ファイナルでボストン・セルティックスがフィラデルフィア・76ersを相手に1勝3敗から逆転し、NBAファイナルに駒を進めた。直近では2020年の西地区準決勝。ナゲッツがロサンゼルス・クリッパーズを相手に1勝3敗から逆転している。

レイカーズが3勝1敗からシリーズを落としたのは、2006年ファーストラウンドの1回だけだ。この時はMVPを受賞したスティーブ・ナッシュを擁するフェニックス・サンズに第7戦で敗れ、3勝1敗から逆転された。

原文：Draymond Green predicts Warriors' 3-1 comeback over Lakers on podcast: 'We not going down'（抄訳）