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「価値や使命はこれからも変わらない」 ステフィン・カリーとアンダーアーマーが契約終了を発表 カリーブランドは独立へ

坂田彩音 Ayane Sakata

「価値や使命はこれからも変わらない」 ステフィン・カリーとアンダーアーマーが契約終了を発表 カリーブランドは独立へ image

日本時間11月14日、ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)が、2013年から続いたアンダーアーマーとのパートナーシップを終了することを発表した。

両者が共に築いた「Curry Brand」は、2026年2月発売予定のシグネチャーシューズ「Curry 13」を最後にアンダーアーマー傘下を離れ、今後は独立ブランドとして展開していくと報じられている。

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■カリーが語ったアンダーアーマーへの感謝

以下は今回の発表に対するカリーの声明の一部を抜粋したものである。

「アンダーアーマーは、キャリア初期の自分を信じてくれて、ただのシューズ以上に大きくて影響力のあるものをつくるための自由を与えてくれた。そのことにはいつまでも感謝している。」とカリーは述べた。

「カリーブランドはゲームをより良い方向に変えるために立ち上がったブランドで、この5年間で、子どもたち、地域社会、そしてバスケットボールの未来を実際に変えることができた。カリーブランドが掲げる価値や、僕がその使命にかける想いはこれからも変わらない。むしろ、ますます強くなっている。これからは、次の世代のために行動し続けるというコミットメントを持ちながら、大きな成長を目指していく未来にワクワクしている。」


■カリーとアンダーアーマーの歩み:異例の契約からカリーブランドの確立へ

カリーは2009年にドラフトされて以降、4年間はナイキとの契約を結んでいたが、2013年からはアンダーアーマーと契約。この動きは当時のNBAシューズ市場で大きな話題となった。

その後、2020年にはアンダーアーマーの傘下企業として「Curry Brand」が発足。カリーは2023年に長期契約延長の一環として、このサブブランドの社長に任命された。

これはナイキ傘下のジョーダンブランドと同様の契約であり、NBAの歴史の中でも異例なポジションであった。アンダーアーマーにとってもカリーはバスケットボール部門の象徴的存在で、世界的なブランド価値の向上に大きく貢献した。

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■独立の背景:アンダーアーマーの事業再建とカリーブランドの進化のタイミング

カリーブランドが大きな実績を残した一方で、アンダーアーマーは近年の業績不振を受け、CEOのケビン・プランクは構造改革に踏み切っている。

「現在のアンダーアーマーにとって、この決断は再建の重要局面で本体ブランドへ集中するという意味を持つ。そしてステフィンにとっては、これまで一緒に築き上げてきたものを、彼自身の条件で進化させるちょうどいいタイミングでもある」とケビン・プランクは語っている。

カリーブランドはこれから独自のパートナーや投資先を選ぶことができる。日本やアジア市場では、ブランドの扱い方がどう変わるかが注目点だ。限定カラーの展開、流通チャネル、新規パートナーシップなど、これまでアンダーアーマー主導だった部分が大きく変わることになり、市場に影響を与えるだろう。

その一方で、クリエイティブの幅、価格帯、流通の自由度はこれまで以上に広がる可能性があり、今後のカリーブランドの新たな展開が期待される。

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Staff Writer