格闘技ファンは今週の日曜日、どちらのイベントをライブ観戦するか、決断を下す必要がある。
一方のコーナーにはラスベガスで行われる『UFC 317』が控えている。このイベントでは2つのタイトルマッチが繰り広げられる。セミでは昨年末、日本のスター、朝倉海を見事に返り討ちにしたアレッシャンドリ・パントージャがフライ級王座防衛戦に臨む。
もう一方に控えるのは、YouTuberボクサーの顔役であるジェイク・ポールと元ミドル級世界王者フリオ・セサール・チャベスJr.によるボクシング公式戦で、このイベントでは元UFCチャンピオンのホリー・ホルムのボクシング復帰戦も行われる。
■ホワイト氏は「商売敵」ジェイク・ポールに眼中なし
ポール率いるMost Valuable Promotionsがカリフォルニア州アナハイムで開催するボクシングイベントと同日に『競合』していることについて、UFCのCEOであるダナ・ホワイト氏はどれほど懸念しているのだろう?
『MMA Fighting』がその質問をぶつけると「本当に?」とホワイト氏は答えた。
「そんなこと全然知らなかった。彼が試合をするなんて聞いてなかった。心配しているとしたらその程度だよ」
ホワイト氏は、これまでポールが元UFC王者のタイロン・ウッドリーやアンデウソン・シウバら非現役のMMA人脈とボクシングマッチを行い、いわば「自身のキャリアの食い物にしてきた」ことについて否定的な立場をとっており、SNS上でのバトルを演じたことがある。
ポールは新進気鋭のプロモーターでもあるため、競技は違えど少なからずUFCの商売敵となり、今週末の「興行戦争」を迎えていたが、当のホワイト氏は「眼中にない」ようだ。
『UFC 317』のメインイベントでは、イリヤ・トプリアがチャールズ・オリベイラと空位のライト級タイトルを懸けて対戦する。またコーメイン・イベントとして、パントージャがフライ級タイトルを懸けてカイ・カラ・フランスとの防衛戦に臨む。ほかにもブランドン・ロイバルvsジョシュア・ヴァン、ベニール・ダリウシュvsヘナート・モイカノ、ペイトン・タルボットvsフェリペ・リマの3試合がメインカードとして予定されている。
日本国内では、『U-NEXT』と『UFC FIGHT PASS』でライブ配信される。
関連記事:【UFC 317】トプリアvsオリベイラの放送予定・視聴方法・対戦カードまとめ
一方、ホワイト氏が「知らなかった」というボクシングイベントでは、ポールとチャベスJr.がクルーザー級で10ラウンドの試合を行う。米カリフォルニア州アナハイムのホンダセンターで行われるこのイベントは、オスカー・デ・ラ・ホーヤのゴールデン・ボーイ・プロモーションズが共同プロモーションを手掛ける。
ポールvsチャベス戦以外では、UFCレジェンドでもあるホルムが初期キャリアを構築したボクシング界に復帰し、ヨランダ・ベガと対戦するほか、ギルベルト『ズルド』ラミレスとユニエル・ドルティコスによるWBA/WBO世界クルーザー級タイトル戦、フロイド・スコフィールド vs テヴィン・ファーマー、アヴィアス・グリフィンvsジュリアン・ロドリゲスといった試合が予定されている。
こちらのイベントは『DAZN PPV』で独占ライブ配信される。
関連記事:ジェイク・ポールvsフリオ・セサール・チャベスJr.の日程・中継放送予定・予定カード
※本記事は「Dana White 'Didn't even know' Jake Paul fight was up」を翻訳し、日本向けの情報を追記・編集した記事となる。
※翻訳・編集:石山修二 / 追記・編集:神宮泰暁(いずれもスポーティングニュース日本版編集部)
※選手の怪我や欠場により、対戦カードが変更される可能性があり、また放送配信内容・各サービスの料金等は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。料金は消費税込み価格。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。