日米野球における侍ジャパンの注目ポイントは?【3点解説】

勝田聡 Satoshi Katsuta

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★ポイント1:壮行試合で山川穂高は不発!4番は誰に?

侍ジャパンの打順で軸となるのは4番打者だ。

2017年に行われた第4回ワールド・ベースボール・クラシックで小久保裕紀前監督は横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智を4番に据えた。今回は筒香が故障しにより辞退したことで誰が4番に座るか注目が集まった。

日米野球に先駆けて行われたチャイニーズ・タイペイ代表との壮行試合では埼玉西武ライオンズの山川穂高が4番を任されたが、4打数ノーヒット3三振と結果を残すことができなかった。

その他の候補は読売ジャイアンツの岡本和真、福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐を加え山川含めた3人で争うことになる。ここから6試合ある日米野球で稲葉監督はだれを軸とするのか注目したい。

★ポイント2:岩貞が5失点、苦労する先発投手の中継ぎ起用

短期決戦において、先発投手が中継ぎに回ることは珍しいことではない。今年のソフトバンクを例に挙げれば、クライマックスシリーズ・日本シリーズでは武田翔太、石川柊太といった先発投手を第2先発を務め、終盤のセットアッパーやクローザーにつなぐ重要な役割を担った。

先発から中継ぎへの配置転換は決して簡単ではない。短い回を全力で投げ、無失点に抑える投球が求められるため、その調整に苦労することは多くある。

壮行試合でも阪神タイガースの岩貞祐太が中継ぎで起用され5失点。敗戦投手となってしまった。もちろん、中継ぎとして起用されたから失点をしたとは言い切れるものではない。だが、本職として中継ぎ起用されている選手のほうが調整方法も理解しており、試合にすんなり入れることは間違いない。

ここからの6試合で稲葉監督がどのような継投策を見せるのか、その起用法に注目したい。

★ポイント3:田中和基、高橋礼は代表の常連となるか?

期待の若手として注目したいのは、東北楽天ゴールデンイーグルスの田中和基だ。2017年ドラフト3位で楽天に入団。2年目の今年は規定打席に到達し、打率.265・18本塁打・21盗塁と結果を残した。その活躍が認められ、はじめて侍ジャパンのトップチームに招集されている。

壮行試合では9番左翼で出場し、ファインプレーに1安打2四球と攻守に渡って貢献した。スイッチヒッターでもあり、外野は全ポジション守れることも心強い。外野のユーティリティー枠として重宝されそうな存在を目指したい。

投手陣では高橋礼(ソフトバンク)に注目したい。入団1年目だが、ポストシーズンでも切り札として登板するほどの信頼を勝ち取っている。日本代表でも渡辺俊介(元・ロッテ)、牧田和久(パドレス)とアンダースローの投手が選ばれてきた過去もある。目先を変える意味でもおもしろい。

アンダースローのライバルは球界に多くない。日米野球で結果を残せば、代表の常連となることも十分に考えられる。その投球に注目したい。

<侍ジャパン・選手一覧>

 守備選手名所属
 投手岸孝之楽天
 投手大瀬良大地広島
 投手上沢直之日本ハム
 投手東浜巨ソフトバンク
 投手岡田明丈広島
 投手多和田真三郎西武
 投手山﨑康晃DeNA
 投手岩貞祐太阪神
 投手松井裕樹楽天
 投手佐藤優中日
 投手濵口遥大DeNA
 投手高橋礼ソフトバンク
 投手成田翔ロッテ
 投手笠原祥太郎中日
 投手高梨雄平楽天
 捕手森友哉西武
 捕手會澤翼広島
 捕手甲斐拓也ソフトバンク
 内野手山田哲人ヤクルト
 内野手田中広輔広島
 内野手菊池涼介広島
 内野手外崎修汰西武
 内野手源田壮亮西武
 内野手岡本和真巨人
 内野手山川穂高西武
 外野手田中和基楽天
 外野手柳田悠岐ソフトバンク
 外野手上林誠知ソフトバンク
 外野手秋山翔吾西武

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勝田聡 Satoshi Katsuta

かつた・さとし/東京都出身。複数の業界で営業、経営管理を行ったのち2015年に独立。同年よりNPB、MLBなの記事作成、2022年からメディアのSNS運用など野球関連の業務を行っている。