3歳牝馬三冠の最終章、秋華賞(G1・芝2000メートル)が京都競馬場で行われる。舞台は内回りの2000メートル。オークス馬カムニャックが4連勝で戴冠を狙う一方、ローズS組のセナスタイル、テレサ、紫苑ステークス2着のジョスランらが逆転を虎視眈々と狙う。春の勢力図が再び塗り替わるのか、それとも女王が貫禄を示すのか──見応え十分の一戦となりそうだ。
展開
先行争いは、1枠1番のダノンフェアレディ、3枠6番のケリフレッドアスク、そして5枠10番のエリカエクスプレスの3頭が鍵を握る。テンの速さならダノンフェアレディが一歩リードし、ケリフレッドアスクがそれを見る形。外のテレサが好位外、カムニャックは8枠から無理せず中団前めに構える。ペースは平均からややスローで流れ、直線で外から差し馬が脚を伸ばす展開が濃厚だ。
上がりの速さ勝負になれば、ローズSで最速を記録したセナスタイル、秋を迎えて本格化気配のジョスランが浮上。「先行+差し」混合の総合力勝負になるとみる。
注目馬
ジョスラン(2枠3番)
エフフォーリアの全妹。兄は3歳秋に天皇賞・秋、有馬記念を制しており、まさに“秋に開花する血統”。操縦性が高く、京都内回りの立ち回り戦にも対応可能。血統と成長曲線を重ね合わせ、この秋の上昇株として最も面白い存在だ。
セナスタイル(7枠13番)
父ソットサス、母ヌーヴォレコルトという超良血。デビュー3戦目のローズSでは後方から最速上がりを記録し、勝ったカムニャックから0.3秒差の3着。2000メートル以上で良績を残した両親を考えれば、距離延長はむしろ歓迎。ここでも展開ひとつで主役を脅かす可能性がある。
カムニャック(8枠17番)
オークス馬で重賞3連勝中。前走のローズSも完勝と文句なしの実績。ただし、秋華賞は外枠不利の傾向が強く、過去10年で8枠から勝ったのはミッキークイーン(2015年)のみ。力は最上位だが、ロスの少ない立ち回りができるかが鍵。連軸としての信頼は高いが、頭固定まではリスクを伴う。
テレサ(4枠8番)
ローズS2着馬。好位から抜け出す正攻法の競馬で地力を示した。勝負根性に優れ、混戦でも崩れにくいタイプ。流れひとつで逆転もあり得る伏兵だ。
パラディレーヌ(8枠18番)
オークス4着馬。ローズSでは出遅れが響いて力を出し切れなかったが、スムーズなら末脚は上位級。京都内回りの2000メートルは脚をためやすい条件で、外枠からでもリズム良く運べれば馬券圏内は十分。一発の魅力を秘めた穴候補。
買い目
本命カムニャックの地力を評価しつつも、外枠リスクを考慮して3連単2着固定で狙う。相手は成長著しいジョスラン、末脚鋭いセナスタイル、粘り強いテレサ、そして巻き返しを期すパラディレーヌの4頭。
3連単フォーメーション
2着固定:(17)カムニャック
1・3着:(3)ジョスラン、(8)テレサ、(13)セナスタイル、(18)パラディレーヌ
(計12点)
秋華賞2025概要
- レース名(グレード):第30回秋華賞(G1)
- 開催日:日本時間2025年10月19日(日)
- 発走時刻:15時40分
- 競馬場:京都競馬場(京都府京都市)
- 距離:芝2000m
- 条件:3歳 オープン(国際) 牝(指定) 馬齢
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