渡辺向輝(東京大学)のプロフィール・経歴・成績まとめ|2025年プロ野球ドラフト候補

阿部泰斉 Taisei Abe

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Jiji Press

渡辺向輝投手(東京大学)は、2025年ドラフト候補で6月の侍ジャパン大学日本代表選考合宿にも選出された貴重なアンダースロー右腕だ。ここでは渡辺の基本プロフィール、選手としての特徴やプレースタイル、大学時代の成績などについて紹介する。


渡辺向輝投手の基本プロフィール

  • 氏名:渡辺向輝(わたなべ・こうき)
  • 生年月日:2004年2月25日生まれ
  • 利き腕:右投げ右打ち
  • ポジション:投手
  • 身長・体重:167㎝・63㎏
  • 経歴:海城高校→東京大学

選手としての特徴・プレースタイル

父は元ロッテ投手渡辺俊介氏

元ロッテ投手でWBC日本代表として2度の金メダルに貢献した渡辺俊介氏(現・日本製鉄かずさマジック監督)を父に持つ。


貴重なアンダースロー右腕

特徴は投球フォームで、父を彷彿とさせるアンダースローを駆使する。110キロ台のストレートにシンカー、スライダーなどを限りなく地面に近いリリースポイントから高低に投げ分ける。緩急自在の投球術で強豪揃いの六大学リーグ打線を翻弄し続けており、2024年秋の法政大戦では9回9安打2失点と粘りの投球でリーグ戦初勝利を記録した。


大学日本代表選考合宿に選出

2025年6月には侍ジャパン大学日本代表選考合宿に初選出。東京大学では元日本ハムの宮台康平投手以来となる選出を果たした。昨年の同合宿に参加した4年生投手は8人。そのうち4人がプロ入り(ほか4人はいずれも社会人野球でプレー)するなど、ドラフト指名へ大きな一歩を踏み出したと言える存在だ。


2025年ドラフトに向けての最新情報(9月10日現在)

6月18日、渡辺は自身のXでプロ志望届を提出する意向を発表した。以下、全文。

報道にもありますように、以前から、大学日本代表選考合宿にお声がけいただけるかを一つの基準として考えてきました。そのため、今回の機会を受け、志望届を提出する意向を固めました。

私自身、現実的には非常に高すぎる目標設定であると思っております。ただ、その中で僅かにでも可能性があるのなら、悔いのないように挑みたいと考えております。

厳しい戦いになると思いますが、今後も変わらず全力を尽くして頑張ってまいります。どうぞ、温かい目で見守っていただけましたら幸いです。渡辺向輝

 

 

9月10日、全日本大学野球連盟は公式サイトを更新。渡辺のプロ志望届提出が公示された。


東大からのプロ入り

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東京大学出身のプロ野球選手は過去に6人。指名されれば、2017年日本ハム7位指名の宮台投手以来7人目のプロ野球選手誕生となる。プロ志望届提出としても井澤駿介、阿久津怜生の2名が提出した2022年以来3年ぶりとなる。

歴史上は厳しいとされる東大からのプロ入りだが、先述のように大学日本代表選考合宿にも選出された。「渡辺俊介の息子」ではなく、選手として能力が認められている。プロ野球ではDeNAの颯投手など数少ない存在となっている貴重なアンダースロー右腕。リストアップする球団は少なくないだろう。


渡辺向輝投手の東大での成績

ここでは、渡辺投手の東大でのリーグ戦成績を紹介する。

シーズン試合完投投球回被安打被本塁打与四死球奪三振失点自責点防御率
23年春2000371016412.00
24年春8000116166332.45
24年秋621436 1/3355211719153.72
25年春520536 2/3412181121204.91
通算2141987899453549424.34
  • リーグ戦初登板は23年春、4月16日の早大戦。
  • リーグ戦初勝利は24年秋、10月13日の法大戦。

阿部泰斉 Taisei Abe

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。法大を卒業後、スポーツ新聞社に就職。アマチュア野球、競馬の担当を経て2024年に退職。現在はお笑い芸人として日々鍛錬を積んでいる。新聞社時代、野球担当では高校までの野球部経験を活かして甲子園取材を経験。競馬担当では美浦トレーニングセンターでの日々の調教から、競馬場でのレース取材まで幅広く担当。結果を出す馬の特徴を研究した。